2018/5/15

[No.031]水虫

 雨が続き高温多湿になると、足がムズムズして痒みが止まらない。それは、カビの一種である真菌類の白癬菌の仕業かもしれません。

 白癬菌は、皮膚や爪の角質層を形成するケラチンというタンパク質を栄養源として増殖し、この栄養源がある部位にはどこにでも感染します。感染する部位により足は「水虫」、股部は「いんきんたむし」、顔やお腹などの体は「ぜにたむし」といいます。「水虫」は、靴を履くとその中が高温多湿の状態になるため、白癬菌が増殖しやすい環境が整い、発症しやすくなります。

水虫のタイプには3種類あります。

種類 部位 症状
趾間型 足の指の間 白くふやけて皮がむける、ジュクジュクする、
かゆみや痛みがある。
小水疱型 足の裏
(土踏まずや足の側縁)
小さな水疱ができる、強いかゆみがある、
乾燥して皮がむける。
角化型 足の裏
(かかと)
角質層が厚くなる、カサカサして皮がむける、
ひび割れる、かゆみはない。

 

 水虫はOTC医薬品で治療することができ、患部の状態に応じて、液剤、クリーム剤、軟膏などの外用薬を使います。ジュクジュクしている状態、ひび割れて乾燥している状態では、軟膏がおすすめです。液剤はアルコールが含まれており、患部にしみるため使用は控えましょう。
 薬の使い方としては、角質層が軟らかい入浴後に、毎日、患部とともに足の裏全体と反対側の足にも塗ります。症状が治まっても、角質層の奥に入り込んだ白癬菌が生きていることがあるため、皮膚が入れ替わるまでの1~2ヵ月程度続けることが必要です。
 水虫が完全に治ったと思っても、床やバスマット、スリッパなどの履物に付着した白癬菌が新たに皮膚に付着することで、感染して発症してしまいます。日頃から、足をよく洗って乾燥させ、家庭内の清潔に保つことで、感染を防ぎましょう。