2017/9/5

[No.027]筋肉痛

筋肉痛は、運動後に数時間から数日経って筋肉が痛み出し、自然に治っていきます。多くの人が経験する筋肉痛ですが、原因についてはまだはっきりと解明されていません。

以前は、運動によって筋肉内にたまった「乳酸」という代謝物質が、筋肉への酸素供給を邪魔することによって筋肉痛が生じると考えられていました。しかし、血液中の乳酸値は運動後に低下するなど矛盾点があり、現在では、「筋肉の組織が損傷して修復されるときに痛む」という説が最も有力だといわれています。私たちは普段行う運動量に見合うだけの筋肉量しか身につけておらず、普段使わない筋肉を使って運動量が急に増えると、筋肉組織に小さな傷がついてしまいます。そして、傷ついた組織を修復するときに、血球成分が集まって炎症が起きたり発痛物質が産生されたりする刺激によって、痛みを感じると考えられています。「修復説」によれば、運動をしてから筋肉痛になるまで時間がかかることも説明がつきます。普段からよく動かしている筋肉には酸素などを送るため血管が張り巡らされていますが、あまり使わない筋肉には血管が発達していないため、修復を行う血球成分が損傷した筋肉組織に届くまでに時間がかかり、さらに発痛物質が産生されるまでにも時間がかかってしまうと考えられます。

日頃から運動習慣をつけておくと、つらい筋肉痛にはならずに済みます。運動後に筋肉に熱がこもっていれば冷やしたり、ストレッチをしたりすることも筋肉痛予防につながります。筋肉痛がつらいときには、炎症を抑えて痛みを鎮めるインドメタシンやフェルビナクなど消炎鎮痛成分の入った貼り薬や塗り薬を利用しましょう。他にも冷感成分や血行促進成分の入ったものなどもありますので、薬局・薬店で相談して症状に合った商品を紹介してもらうと良いでしょう。