2017/7/14

[No.026]汗について

7月に入り、汗をかく機会が増えてきます。汗には「体温調節」という重要な役割があります。体温調節機能によって、体温の上昇を感知すると汗を分泌し、汗が蒸発する際に熱を奪い、体を冷やすのです。これにより、私たちの体温はほぼ一定に保たれます。この体温調節機能が働かなくなるのが熱中症で、症状が重くなると汗をかくことができなくなります。

汗は汗腺の違いにより、分泌される汗の性質が異なることが知られています。ひとつは、全身に存在する「エクリン汗腺」から分泌される汗です。気温の上昇、精神的な緊張、辛いものを食べたときなどに出る汗がこれにあたります。もうひとつは、腋窩や外陰部などに存在する「アポクリン汗腺」から分泌される汗です。このアポクリン汗腺から分泌される汗は比較的べたべたしており、常在細菌によって成分が分解されてにおうようになります。

汗のにおいが気になる場合は、汗の分泌を抑える医薬部外品を使用すると良いでしょう。主成分として塩化アルミニウムなどを配合したものが使われます。なお、人によっては塗布した部位とは別の部位から汗が出る「代償性発汗」が起こることがあります。

汗をかいたまま放置しておくと、あせも(汗疹)などを引き起こすこともあります。汗をかいたら、シャワーで洗い流したり、清潔な濡れタオルでふき取ったりするようにしましょう。また、皮膚を清潔に保つことは、におい対策にも有効です。

汗をかくことは、私たちの体には必要な機能です。汗によるにおいやベタつきといった不快感をなくし、快適な夏を過ごしましょう。