2017/5/12

[No.025]五月病

 5月は、「茶摘み」で「夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る」と歌われ、そよ風も若葉や花々の香りに満ちあふれた清々しく快い季節です。ところが、この時期に入学、入社をはじめ転職や異動など、新しい環境の変化についていけず大きなストレスを抱え、『五月病』という状態におちいってしまう人がいます。五月病は正式な医学用語ではありませんが、5月の連休後にあらわれる体の不調のことをさします。
 五月病になりやすい心理状態としては、新しい環境についていけない、新しい人間関係を上手に築けない、思い描いていた理想と現実の隔たりが埋められない、次の目標を見失うなどがあります。また、性格として、几帳面、真面目、完璧主義、責任感が強い、内向的、感情を表に出さない、周りに合わせる、気にする人ほど五月病になりやすい傾向にあるようです。

 症状としては、抑うつ、無気力、不安感、焦りなどが特徴的で、眠れない、疲労感、めまい、胃痛、食欲不振、動悸、息苦しさなどの身体的症状もあらわれます。多くは一過性の症状なので、適度な休息により改善されることがほとんどですが、学校や仕事に苦痛を感じ、日常生活に支障が出るような場合は早めに医療機関を受診しましょう。

 自分でできる対策としては、次のようなことが挙げられます。できることから取り組んで、心身ともに元気な状態で夏を迎えましょう。

①自分の好きなことをしてストレスをこまめに発散する。
②充分な睡眠をとり睡眠リズムをくずさず規則正しい生活をし、毎朝太陽の光を浴びる。
③バナナや乳製品、大豆製品などのトリプトファン(不安を和らげる働きのあるホルモンであるセロトニンの材料)を多く含む食品を意識して摂取するようにする。
④体内で抗ストレスホルモンを合成するために使われるビタミンB群やビタミンCを積極的に摂取する。