2017/2/10

[No.023]尿トラブル

 尿トラブルは誰にでも起こる可能性がある身近な症状です。CMなどの影響で女性に多いと思われがちですが、男女ともに起こります。女性は「尿漏れ」が多い一方、男性では「尿が出にくくなる」という症状が多くなっています。このうち、「頻尿」、「排尿困難」、「尿漏れ」などは、ある程度自分で症状をコントロールできます。

① 頻尿への対処
 尿意を我慢する「膀胱訓練」という方法があります。5分間程度の我慢から始めて、少しずつ時間を延ばし、前回の排尿時から数時間我慢できるようになればOKです。ただし、細菌感染や前立腺肥大症などがある場合は症状が悪化しますので、尿トラブルの原因を十分に理解した上で行いましょう。

② 排尿困難への対処
 男性の場合、過剰な飲酒により前立腺が肥大し、排尿困難を助長するため、飲酒は控え目にしましょう。また、適度な運動を継続している人は、排尿困難の原因となる結石を排尿時に出しやすくなります。

③ 尿漏れへの対処
 女性は妊娠や出産を経験することで骨盤底筋(膀胱、子宮、直腸などの臓器が下がらないように骨盤で支えている筋肉)が緩み、尿漏れが起こりやすくなります。これを予防する「骨盤底筋体操」を行うと良いでしょう。この体操は過活動膀胱や腹圧性尿失禁に効果があるといわれています。

 これらの方法を試しても症状が気になるようであれば、漢方薬の「八味地黄丸」、「猪苓湯」、「清心蓮子飲」などの服用で改善することがあります。いずれも排尿困難や残尿感に使用されますが、八味地黄丸は頻尿、夜間のトイレ、軽い尿漏れに対しても効能があります。一方、尿量が多い場合は「小建中湯」や「苓姜朮甘湯」が使われます。なお、小建中湯は子どもの夜尿症(おねしょ)にも使用されます。
 ただし、漢方薬は体力の有無などによって使い分けられるため、薬剤師など薬の専門家のアドバイスも参考にして自分に合ったものを選びましょう。