2016/8/1

[No.018]あせも

【あせも】

 夏は汗をかく機会が増えます。汗をかく日が続くことで生じやすい悩みのひとつとして、あせもがあります。あせもとは多量の汗をかいた後に、汗を出す管(汗管)が詰まって炎症が起こることでできるブツブツのことで、汗疹(かんしん)もしくは汗貯留症候群ともいいます。あせもには、皮膚表面の角層内で汗管が詰まる白いあせも(水晶様汗疹)と表皮内の汗管が詰まる赤いあせも(紅色汗疹)の2つのタイプがあります。

 白いあせもは、透明や白っぽい直径数mmの小さな水ぶくれができるだけでかゆみや赤みはありません。数日で自然に治ることがほとんどです。一方、赤いあせもは、1~2mm大の赤いブツブツでかゆみを伴います。

 あせもができやすい場所は、首や背中、おなか周り、ひじやひざの内側などの汗が渇きにくい部分です。汗管が詰まる原因としては、多量に汗をかくことや汗管を物理的にふさぐことが挙げられます。具体的な要因は次の通りです。

○多量に汗をかく要因

・高温多湿の環境での運動

・発熱性疾患 など

○汗管を物理的にふさぐ要因

・皮膚の汚れ、垢(あか)

・湿布や絆創膏による汗管の被覆

・密着した衣類

・通気性の悪い衣類 など

 あせもの治療は、かゆみ止めである抗ヒスタミン成分や炎症を抑えるステロイド成分(ヒドロコルチゾン酢酸エステルなど)を配合した塗り薬を用います。症状が軽い場合や子どもには、ステロイドを配合していないものや患部を乾燥させる酸化亜鉛を配合したものがおすすめです。

 あせもを予防するためには、汗をかいたらすぐに清潔なハンカチやタオルで優しく拭き取り、入浴やシャワーで皮膚を清潔に保つことが基本となります。その上で、外気の温度や湿度に応じて、服装を調節したり、エアコンや除湿器を使ったりして汗をかき過ぎないように工夫しましょう。