2016/3/2

[No.013]腸内細菌

【腸内細菌】

 私たちの腸内には数百種類以上の腸内細菌が約100兆個、重さにして1.0~1.5kg存在するといわれています。人間の細胞の数が約37兆個といわれていますので、その数よりはるかに多い細菌が私たちの腸内にいます。口から食べた食べ物は、小腸や大腸で栄養素や水分が吸収されて糞便のかたちで体外に排出されますが、その糞便の1/3は、食べ物のカスではなく腸内細菌とその死骸となっています。

 腸内細菌は、腸の働きを整え健康を促進する「善玉菌」、病気の引き金となったり、健康を害したりする「悪玉菌」、健康なときはおとなしく、体が弱ると悪い働きをする「日和見菌(ひよりみきん)」で構成されています。健康な状態では善玉菌が優勢で、善玉菌20%、悪玉菌10%、残りの70%が「日和見菌」というバランスが保たれています。

 代表的な善玉菌のビフィズス菌、乳酸菌、納豆菌などは、食べ物から栄養素を吸収しやすいよう消化吸収を助けてくれる働きがあります。一方、悪玉菌の代表的なものには、ウエルシュ菌や黄色ブドウ球菌などがあり、腸内にある食べ物を腐敗させて、ガスや悪臭のもととなる物質を作り出してしまうことがあります。便秘になるとガスがたまったり、口臭や体臭がしてくるのは、悪玉菌のしわざです。

 不規則な生活、ストレス、偏食などにより善玉菌は減少します。善玉菌は悪玉菌と戦うことで、その効果を発揮します。悪玉菌がゼロになればいいわけではなく、善玉菌と悪玉菌のバランスが大切なのです。いろいろな種類の食品をまんべんなく食べ、善玉菌を増やす生活を心がけましょう。